スキルがなくても知恵と工夫でアイデアを形にしてみよう

キャラクター作りから
ゲームを考えたら
うまくいったことがあってな
キャラクター作り?


自分のスキルで実現できる表現を考えてみよう

以前ゲームジャムというゲーム作りイベントで、「節分」がテーマのゲームを大学生メンバーと考えたときのこと。豆で鬼を倒すという部分はいいねってことになったんだけど、そこからがずいぶん難航した。一番のネックは「キャラクターが豆を投げる」という動き。なかなか面白そうな形にイメージできない。ほぼ大学生だけで残り40時間のうちに(半分徹夜して)ゲームを完成させなければならんのに、うまく作れる気がしない!


想像図その1。豆を投げるって弱そうじゃない?


想像図その2。ゲーム性(倒す気持ちよさ)が先行してテーマ(節分)と離れ、相性の悪そうな組み合わせに

時間もスキルも限られてるとなれば、極力シンプルな形にしたほうがいい。その方がゲームの面白さ作りに注力できる。というわけでそめ先生が考えたキャラクターが、コレだ。




その時のラフスケッチ


節分のマスが豆を真上に飛ばすというキャラクター「せつぶんくん」

これが大学生にはウケた。何がウケたって、「このくらいチョロいキャラなら俺でも作れそう」というところだ。

実際のところ、市販のゲームでよくあるような8頭身のキャラクターやロボット、モンスターを中高生が3Dで作って制御するのはとても大変だと思う。世の中の「ゲーム」は大抵が豪華なので、それに引っ張られて豪華なゲームを作ろうとし、うまくできなくて挫折する……というのはあまりにもったいない。

Unityならなんでもできるって
言ったじゃないですかァ~!
言ってないんだけど……


逆に考えよう。そういうのは大企業やプロ開発者に任せておけばよいのだ。自分にスキルや時間がないなら、アイデアを自分の土俵に持ってきて調理すべし!

知恵と工夫で乗り切る方法を
考えてみるんだぜ
使える機能の中で
うまく作るってことっすね


チームで物を作るに当たって「せつぶんくん」は高いカリスマ性を発揮してくれた。無機質な「人」や「立方体」だと愛着がわかないが、このチョロそうなキャラクターが誕生したことで、チームメンバーが愛情を持ってゲーム作りに専念できたのだ。


心がだいたいひとつになった瞬間

ゲーム作りには愛が必要だからナ
愛っすか!?


単純な図形をキャラクターに見立てて動かしてみよう

Unityで簡単につくれるスフィアやキューブでも、色をつけて目を描けばそれはキャラクターになる。シンプルな形の魅力あるキャラクターは身の回りにもたくさんあるはずだ。


パッと思いついたマルやシカクに近いキャラクター達。無機質な物体じゃダメなのだ

このまえ紹介した
ヤっさんの動画でもさぁ~
(ヤッさん呼び
 いいんすか……)



この動くやつ、
なんか味があると
思わなかった?
色がつくだけで
感情を表現してるっすね!


スフィアやキューブでサンプルゲームを作ってみるというのがよくあるUnityの入門講座で、それ以上のことがなかなか思い浮かばない……という人も多いと思う。しかしその無機質な物体をキャラクターに見立てることで、途端にゲームが鮮やかに感じられないだろうか?


有名なレトロゲーム「パックマン」。黄色いマルに口をつけることで「つぶつぶを食べてまわるキャラクター」にしている

自分のゲームの中で本当に大切な、力を入れたい部分はどこだろうか?スキルや時間がなくても戦えるやり方はある。教科書に描いたパラパラ漫画が意外とカワイイ感じに描けちゃったりするように、思いついたアイデアを自分のスキルで戦える形に落とし込んでみるのもいいかもしれない。

そめ先生もカワイイよな?
カワイイっす!


ちなみに完成した「せつぶんくん」のゲームは以前にも紹介したがこんな感じでした(完成させたのは大学生メンバー)。せつぶんくんもカワイイよな?



あの「ユニティちゃん」にも
使いやすいSDモデルバージョンが
あるぞ



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